持家の方で火災保険に加入されている方は多いと思いますが、ご請求した事はありますか?
雪による被害で火災保険を請求する方法と注意点、おすすめ方法をまとめています。
①補償範囲(雪害)と免責金額の確認
「風災・雹災・雪災」として補償範囲に含まれています。
雪の災害は雪災と呼ばれ、「風災・雹災・雪災」として補償範囲に含まれています。
メガ損保(東京海上日動、損害保険シャパン、三井住友海上)のパンフレット補償内容を抜粋しています。他の保険会社でも同じ様な補償範囲になっています。
対象となる補償範囲
雪害が補償範囲に含まれていることを確認したら、次は対象となるものを確認します。
雪の場合は建物以外にも、カーポートや駐輪場、物置、フェンスなどにも被害が及ぶことも多いです。
一般的には、建物に門・塀・垣・物置・車庫等が含まれています。
家財にも被害がある場合は家財保険が対象となります。
免責金額の確認
補償範囲に含まれていることを確認したら、次は免責金額の確認をします。
一般的なエクセス方式と呼ばれる免責金額(自己負担額)の場合は、設定した免責金額が差し引かれて支払われます。
20万FC(フランチャイズ方式)契約の場合は、損害額が20万円を超えると保険金額を限度に補償されるが、20万円を超えない場合は保険金が支払われない契約です。
保険会社に被害の見積書を提出する前に確認して把握しておくと良いでしょう。
②保険会社に事故受付
保険会社に雪で被害にあったことを報告します。
事故受付の方法は保険会社に電話で連絡しますが、インターネット受付出来る会社も有ります。災害の場合は電話回線が込み合うので、インターネット受付出来ると便利です。
電話番号が分からない場合は「加入している保険会社名 火災保険請求 電話番号」など検索するとすぐに出てきます。
事故報告の時に、証券番号を伝えるとスムーズに受付できますので、保険証券、申込書控え、地震保険料控除証明書などを準備しておくとよいでしょう。
③保険会社に請求に必要な書類を送る
保険金請求書類
保険会社に事故受付をすると保険会社から請求に必要な書類が送られてきます。
保険会社によって書式や書類名は多少変わりますが、保険金請求書や事故の報告書です。だいたいは記載例が有りますし、記入方法わからない場合の問合せ先も有ります。
写真
事故があった事を証明する写真も必要になります。場合によってはアジャスターと呼ばれる調査員が現地訪問して直接立会いして、被害を確認する場合は写真不要のケースも有ります。
被害状況が分かるように漏れなく写真を撮る必要がありますが、難しい場合は修理を依頼される業者さんに見積書と写真を合わせて準備していただくと良いでしょう。
見積書
雪によって壊れた箇所の見積りを準備します。
見積書は保険会社に損害の復旧する為に掛かる費用を証明する為に準備します。
そのために見積書作成時のポイントは2つです。
「品番・型式」「数量」の記載
壊れた箇所を同等に復旧する見積りを準備する必要があるので、グレードアップしていないか?壊れていない部分まで見積りに入っていないかなど確認されます。
「〇〇工事一式」などの場合は、確認が必要となり支払いまで時間が掛かることもあります。
見積書の作成がどのような業者か?見積額が適正か?
見積書の金額が適正かどうか?ほ他にも、どのような業者が作成した見積書かも保険会社にチェックされます。過去に不正請求や相場より高額な見積書を作成した特定業者(ブラックリスト)の場合はより慎重に査定されます。
住宅の修理などに関するトラブルにご注意|日本損害保険協会 (sonpo.or.jp)
④保険金支払いと修理
必要書類を送り、保険会社から支払い額が決まれば連絡がきます。
支払われた保険金をどうするかは契約によって変わります。
2022年10月に火災保険は保険料アップ以外にも、改定がありました。保険期間が最長5年に短縮され、突発事故、破損汚損の免責金額5万円などが主に変わっています。
改定の一つに復旧義務が明確化されました。
復旧義務とは
今までは保険金請求して、支払われた保険金で修理しないという選択もできたのですが、2022年10月改定でこのように復旧義務が明確化されているので、復旧する必要があります。
復旧義務がない契約の支払われた保険金の使い方はを自由です。一部だけ修理したり、追加でお金を出してバリューアップ工事や被害箇所以外も合わせて修理する事もできます。
おすすめの請求方法
ここまでの流れで火災保険の請求は終了ですが、いかがでしたでしょうか?
ご自身で出来そうで有れば、やってみると良いと思いますが、イレギュラーケースは保険会社と折衝する必要も有りますし、スムーズにできるか不安に感じる方も多いでしょう。
おすすめの方法は加入されている代理店がいわゆるプロ代理店の場合はまず相談してみると良いでしょう。保険内容の確認から請求手続きまで頼れる担当者がいる場合は安心です。
担当者が分からない場合や補償内容が分からない場合はこの機会に火災保険の見直しをしておきましょう。
修理の見積りを頼みたいけど、建築業者と疎遠になっていたり、知り合いに修理業者がいない場合は、どこに頼めば良いかお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
そういった場合は、インターネットから火災保険請求に慣れた修理業者に見積りを依頼すると良いでしょう。
保険請求に慣れた修理業者だと、スムーズに保険金請求から工事までサポートしてくれるので安心です。
しっかりと火災保険を請求して大切なご自宅を守りましょう。
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