車は維持費だけでも大変。最近は車の価格も高いし維持するだけで精一杯で買い換えなんて出来ないよ。
車を手放したら楽になるけど、それでやっていけるかな?
ファイナンシャルプランナーとして14年目で、これまで多くの家計診断をしてきました。
その中でも自動車に関連する支出は大きな割合を占めています。
この支出が無くなれば、違う事にお金を使えたり、将来の為の貯蓄ができるようになります。
多くの方が疑問に思う「車なし生活」について見ていきたいと思います。
この記事でわかること
- 車の維持費について
- 車なし生活のデメリット
- 車なし生活のメリット
- 車なし生活に向く人・向かない人
- まとめ
まず結論を先にお話させて頂くと、車なし生活が出来るかは「人によって違う!」となります。モヤっとした答えですみません。
最後まで読んでいけそうと思った方はやってみると良いでしょう。
まず維持費がどれくらい掛かっているか見てみましょう。
車の維持費について
車の維持費について普通乗用車プリウス S(CVT1.8)と軽自動車N-BOX L(CVT0.66)で計算してみました。
計算に使うのは普段のFP業務でもお世話になっている車種を選択して自動車の維持費シミュレーション (adg7.com)です。
気になる方はご自身に合う条件で計算してみてください。
今回の計算条件は10年で買換え、ガソリン150円で年間走行距離1万キロ、駐車場3,000円/月、税金、車検、任意保険は年換算にして、おおよそで計算すると、プリウスで4.6万円/月 N-BOXで2.8万円/月ほどになりました。年間だとかなり大きな金額になります。
都会やマンションの方はもう少し駐車場代が掛かかります。
オイル交換や整備代、タイヤ代は含めていませんので、プラスアルファ掛かっていますね。
プリウス | N-BOX | |
購入費用 | 341,375 | 197,500 |
自動車税 | 39,500 | 10,800 |
自賠責保険 | 12,915 | 12,520 |
重量税 | 7,500 | 2,500 |
車検代 | 50,000 | 25,000 |
任意保険 | 60,000 | 50,000 |
駐車場代 | 36,000 | 36,000 |
合計 | 547,415 | 334,320 |
車なし生活のデメリット
次は車なし生活のデメリットについて考えていきましょう。
5つほど挙げてみます。
- 天候によって出掛けるのが億劫になる
- まとめ買い、重い荷物の時に困る
- 車しか行けないところに行けない
- 緊急で移動が必要なとき
- 友達付き合いに支障したり、ちょっとみじめな思いも!?
天候によって出掛けるのが億劫になる
これは想像された方も多いと思います。今まで雨の日に車で出かけるのも嫌だったかと思いますが、徒歩や電車だと、その何倍も億劫になりそうです。
読書や勉強など自宅ヨガなど新しいインドアな趣味と出会うかもしれませんね。
まとめ買い、重い荷物の時に困る
お米や灯油、家具家電などの時に困るかもしれませんが、ネット通販や家具家電などもネット注文したり、配送サービスを利用すれば何とかなります。
車を持っていても配送サービスを使っている方は大勢います。コストコ好きには車必須です。
車しか行けないところに行けない
車でしか行けないお店やレジャースポットもたくさんあります。これは車が無いと行くことが出来ませんが、マイカー以外にもレンタカーやカーシェアを使えば大丈夫です。年に何回そういったところに行くかで考えてみましょう。
緊急で車が必要なとき
これも年に何回くらい緊急で車が必要か想像するとそう多くありません。その際はタクシーを利用すると良いですし、病気やケガで本当に緊急な場合は救急車を呼びましょう。
友達付き合いに支障したり、ちょっとみじめな思いも!?
友人や、ママ友などと車で頻繁に出かける人は付き合いに支障が出ることも考えられます。毎回、車を出してもらう事で気が引けて、ちょっとみじめな思いをしそうです。車がない生活だと付き合う人も変わるかもしれません。
車なし生活のメリット
では、次に車なし生活のメリットも5つほど挙げていきます。
- 維持費が掛からない
- 運動不足の解消になる
- 買い物の量が減る
- 運転による事故や違反の心配がない
- 移動方法が変わると新しい発見がある
維持費が掛からない
まず一番大きなメリットです。お金のことを考えて自動車を手放す人が圧倒的に多いです。シミレーションは駐車場代3,000円の田舎価格で計算してますが都会の人ほど毎月の駐車場代やお出かけ先の駐車料金が高額です。マンションやアパートで住居費とは別で駐車場代が必要な人は車を手放すメリットも大きくなります。
毎月のキャッシュフローの改善だけでなく、一生涯の維持費と買換え費用を考えると数千万単位で変わってきます。
運動不足の解消になる
2017年9月21日に厚生労働省が発表した「平成28年国民健康・栄養調査結果の概要」によると、都会の人ほど良く歩く傾向があります。これは自動車の利用頻度によるものと考えられます。つまり、自動車を手放すことにより自然と運動不足が解消されます。自転車などを利用すれば行動範囲も広がりますし、リフレッシュにもなります。ダイエット目的でスポーツジムに通われている方はそちらの会費も不要になるかもしれません。
まとめ買いしなくなり、買い物量が減る
車で出かけるとついついアレもコレもと買ってしまう事が良く有ります。電車やバス、自転車で移動していると持ち運びを考えて、必要なものだけ買うようになります。まとめ買いや無駄遣いが多くてお悩みの方は、車を手放すことでミニマリストになれるかもしれません。
運転による事故や違反の心配がない
自動車を運転していると、自分がいくら気を付けていても事故に巻き込まれることも有りますし、飲酒運転のニュースもよく目にします。事故は被害者になっても、加害者になっても嫌な思い出になります。
高齢者の事故も増え続けています。免許証を自主返納するとタクシーやバスの割引が受けれる地域もありますので、お住まいの自治体に確認してみましょう。
移動方法が変わると新しい発見がある
実際に車を使わずに過ごしてみると、新たな発見や今まで気が付かなかったことに出会います。例えば車で生活していると、休日はショッピングセンターに行き、帰りはロードサイドのお店で食事して帰宅するという流れで、マンネリ化している方も多いのではないでしょうか?
自転車や電車で出かける事で今まで知らなかったお店や、駐車場がなくて敬遠していたお店にも寄れるようになります。バスや電車を使うと、車生活で見る街と違う街を知る事ができます。
車なし生活に向く人・向かない人
筆者が考える車なし生活が合うと思う人と、ちょっとやめた方がよいと思う人です。
車なし生活に向く人
- 公共交通機関がそこそこ機能している街に住んでいる
- 自転車や徒歩に慣れている
- 今の生活でも車の利用頻度がそこまで多くない
- シンプリスト
- 外でお酒を飲みたい
車があった方が良い人
- めちゃくちゃド田舎
- 仕事や通勤に必須
- 自動車が趣味でドライブが好きな人
- 車をモチベーションにして頑張る人
- お金に余裕がある人
- 見栄を張りたい人
他にもいろんな理由で絶対に手放せないという方も多いと思います。
住み替えをもっと自由に、かんたんに【アルヒ住み替えコンシェルジュ】
まとめ
車を持つメリット・デメリットは記載している以外にもあると思います。
金銭面以外で価値観でも関わってきますので、一概に言えないですが、もし「車なし生活」に少しでも興味をお持ちでしたら一度、やってみると良いでしょう。
車なし生活を一生続ける必要は無いので車なし生活をして、やっぱり車が必要と思えば、また今の車を使う生活に戻せば良いだけです。
乗らなかった期間の維持費は確実に節約につながりますし、車を売ったお金で車以外の欲しいものや、車が必要ない駅近くに引越しをするなど選択肢も広がりますので、節約メリット以外に今の生活を変えてみたい方にも検討してみてはいかがでしょうか。
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